日本語のWindowsサーバーのインスタンスを構築するため英語版WindowsのAMIから起動して、日本語化対応してないでしょうか。
自分もそうしてましたが、数台であっても面倒なんですよね。
少しでも対応量を減らせるように、今回は日本語WindowsのAMIでEC2を起動する際のポイントを紹介したいと思います。
日本語Windows AMIはどこにある
日本語WindowsのAMIは、コミュニティAMIから検索して利用します。
作業のポイント
EC2インスタンス起動まで
- 「インスタンスを起動」画面のアプリケーションおよび OS イメージ (Amazon マシンイメージ)で、「その他のAMIを閲覧する」のリンクをクリックする
- 「コミュニティAMI」タブを選択し、左ペインメニューで「すべてのWindows」にチェックを入れる。検索バーに「Japanese」を入力し、Enterキーを押下してください
- 表示された一覧から、要件に合うバージョン、プレインストールソフトのAMIを選択する
補足)- OS(Windows)単体のAMIが良いならば、AMI名に「Full-Base」の表記が入っているものを選びましょう
例:Windows_Server-2022-Japanese-Full-Base-2023.05.10
下の場合SQL Serverがプレインストールされています
Windows_Server-2022-Japanese-Full-SQL_2022_Web-2023.05.10
検証済みプロバイダーに「provided by Amazon」の表記があるAMIはAmazonが提供しているものです
- OS(Windows)単体のAMIが良いならば、AMI名に「Full-Base」の表記が入っているものを選びましょう
- 「インスタンスを起動」画面に戻るのでアプリケーションおよび OS イメージ (Amazon マシンイメージ)に選択したAMIが表示されていることを確認してください。
その後、そのほかの必要項目を入力して、インスタンスを起動して下さい
以上で日本語WindowsのAMIでインスタンスを起動できます。
OS起動後に必要な設定
日本語Windowsで起動しましたが、時刻やキーボードが英語圏の状態なので設定変更します。
※サンプル画像はWindows Server 2016のものです
- 時刻が世界標準時刻(UTC)になっているので、日本時刻に変更する
- 「Windows」マークをクリックし、「設定(歯車)」マークをクリックする
- 「時刻と言語」をクリックする
- タイムゾーンの「(UTC)協定世界時」を「(UTC+09:00)大阪、札幌、東京」に変更する
- 形式が以下のようになっていることを確認し、左ペインメニューの「地域と言語」をクリックする
- キーボードが英語キーボードなので、日本語キーボードに変更する
- 国または地域の言語にある「日本語」をクリックし、表示された「オプション」をクリックする
- ハードウェアキーボードレイアウトの「レイアウトを変更する」をクリックする
- ハードウェアキーボードレイアウトに表示されている「英語キーボード(101/102 キー)」を「日本語キーボード(106/109 キー)」に変更する
設定反映のため、一度「サインアウト」します - キーボードのデバイスドライバーを変更します。
(不要かもしれませんが Windows Server 2016 で構築時は対応しました)
「Windows」マークをクリックし、「コントロールパネル」をクリックする - 「ハードウェア」をクリックする
- 「デバイスマネージャー」をクリックする
- デバイスマネージャーより「キーボード」-「標準 PS/2 キーボード」をダブルクリックする
- 「ドライバーの更新」をクリックする
- 「コンピュータを参照してドライバーソフトウェアします」をクリックする
- 「コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択します」をクリックする
- 「互換性のあるハードウェアを表示」のチェックを外します
- モデルより「日本語 PS/2 キーボード(106/109キー)」を選択し、「次へ」をクリックする(モデルに日本語 PS/2 キーボード(106/109キー)が表示されていない場合は、製造元に「(標準キーボード)」が選択されているか確認してください)
- ドライバーの更新警告が表示されますが、「はい」をクリックします
- 「日本語 PS/2 キーボード(106/109キー)」が表示されていることを確認し、「閉じる」をクリックする
- 「閉じる」をクリックする
- OSの再起動を要求してきます。問題なければ「はい」をクリックしてください
別の対応が残っているなど再起動したくなければ「いいえ」をクリックしても良いと思います。(ただし、再起動後に反映されます)
以上で日本語環境のWindowsサーバーOSで利用できます。
お疲れ様でした!
最後に
日本語WindowsのAMIからインスタンスを起動することで、OS起動後の日本語化対応が省略でき作業を効率化できます。
サーバー構築作業は設定が多く大変ですよね。少しでも作業の軽減化になればミスも少なくなるので、ぜひ活用してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。